私が日本に帰ってきて、3ヶ月後。
旅中の私が出した、私宛てのポストカードが届いていた。
長い長い私の旅がやっと終わった、そんな気がした。
3ヶ月前に出したポストカードの内容は、すっかり忘れていて、初めて読むような、そんな気持ちで読んでみる。
そこには、妹と離れて1人でオアハカ旅行が始まったことが書かれていた。
不安を感じながらも、メキシコの人の優しさをしみじみ感じている、3ヶ月前の私。
すっかり、忘れていた。
ポストカードを読んでいたら、自然とあの時の気持ちが蘇ってきて、少し泣きそうになる。
楽しかったし、ステキな国だった。
今月の末、1年の留学を終えて、妹が帰ってくる。
すっかりメキシコの文化と人々に魅了された妹は、帰って来たくないらしい。
それも、少しわかる気がする。
メキシコで会った妹は、のびのびとそして、生き生きとしていたから。
それほどまでに、メキシコは妹を惹きつけたのだろう。
涙で日本出発した彼女が、どんな顔してメキシコから帰ってくるのか楽しみだ。