Trip&Hug

旅のこと、日々のこと。

メキシコの娘

チアパス 3日目の朝

この日はチアパスから発つ日。

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友人家族は日本へ帰国、

私と妹はユカタン州メリダに旅立つ。

 

ゆったりとした朝がきて、友人家族と共に朝食を食べる。

すると、近くで食べていた仲人さん夫婦が私たちに声を掛ける。

手元にはかわいらしい人形の入った袋を持って…。

仲人さんご夫婦は、ケレタロ州からこの結婚式にやってきたそう。

妹がご夫婦の言葉を通訳する。

奥様と娘さんが作ってくれた人形をプレゼントをしてくれる…とのことだった。

手作りで、それぞれ色も違う、素敵な贈り物だ。

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朝食後は忙しなく、お土産を買いに行ったり、最後の観光を楽しんだ。

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3日間の滞在だったものの、全てが早送りで進んでいたように、あっという間だった。

スピードは速くても、中身はぎっしりと詰まっていて、今でもいろいろなシーンが思い出せる。

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空港にて、旦那さんのご家族とお別れ。

友人の義理の母と友人父が話している。その会話を通訳している妹。

 

友人の父が、「娘がメキシコで暖かく受け入れられて、幸せな生活を送れている。ありがとうございます」と、義理の母に伝える。

 

それに対して、「あなたの娘は、私の娘だから。心配しないで。大丈夫です。」と旦那さんのお母さん。

娘を思う、日本の父。メキシコの母。

 

それを通訳していた妹が涙。

手荷物検査の際に、こんな会話があったの…と聞かされた私も涙。

周りは泣いていないのに…。

 

ゲートに入り、姉妹の涙の理由を笑いつつ、友人や友人家族に話し、別れは笑顔で。

友人家族と友人はメキシコシティに向かい、私たちは暖かいメリダに向かった。

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メリダに向かう飛行機から見えたメリダの町の光りは、キラキラしていて、新たな旅の始まりを予感させた。