今朝、トーストを焼いて、コーヒーをドリップした。
トーストの上にバターとマヌカハニーを乗せて、コーヒーを飲む。ゆっくりした朝だ。
朝食を食べ終え、シャワーに入る。
浴室から出てくると、トーストとコーヒーの匂いが混ざって部屋に充満していた。
「あ、この匂い」
ふと、思い出す。ニュージーランドの朝。
留学していた当時、毎朝トーストを食べ、ニュージーランドブレックファーストを飲んでいた。
トーストは2枚。1枚はマヌカハニーをのせて、もう1枚はピーナツバターをのせて、食べていた。
よく考えると、留学中の毎朝ほとんどは、それを食べていたような気がする。飽きなかったなあ、自分、と感心するくらいに。
毎日食べていたからなのか、トーストの匂いとコーヒーの匂いが混ざると、ニュージーランドの匂いだ、と脳が反応して、当時の風景も思い出す。
私にとってニュージーランド思い出の匂いとは、トーストとコーヒーの匂い。 その時に頻繁に触れていた匂いは、思い出の匂いになるのかもしれない。